日暮ニッチな部屋

Tenbellstaが贈る、趣味と思想の物語。”ひぼにっち”でも”にちぼにっち”でも”ひぐらしにっち”でも”にっぽにっち”でもお好きにどうぞ

【STRiDAと生きる:1 レビュー編】超変わり種、折り畳み自転車”STRiDA(ストライダ)SX 2021年モデル”!!興味本位で買ってみた!

自転車にはどんな思い出がありますか?

必死に漕ぐ母の背中を見た幼少期

補助輪付きの自転車でガラゴロ地面を唸らせた日々

補助輪外れて2本輪で駆け遊んだ公園

塾や通学で市中をぶっ飛ばしたママチャリorスポーツ車

通勤や趣味で転がる毎日

十人十色だと思います。

現在の自転車という乗り物は我々日本人に相当身近なものであって、指折りの日本の交通手段かつ素敵な趣味の一つと言えるでしょう。

スポーツ系か電動自転車が激しく爆走するただ中、ある一定層の人気を誇る折り畳み自転車。

今回はその中でも一際異色な自転車である”STRiDA”との出会いを綴る物語…

それがこの記事です。

変態的な自転車様

STRiDA”は知る人ぞ知る広げれば三角形になる折り畳み自転車です。

1、2歳の子が自転車における初等練習を行うランニングバイクではありません。

ランニングバイクの方は”STRIDER”、今回からご紹介していくのは”STRiDA”です。 

読み方としては

「いい?”ストライダ”よ、あなたのは”ストライダー”」

 

三角形がいかなるかぜひ実物を見ていってください…

デルタ(三角形)形状がすべてを物語っていますね。その癖(くせ)の強い見た目からよくも悪くも変態(褒め)扱いを受けることもしばしば

私のSTRiDA…その名もSX

STRiDAの日本国内現行モデルは18インチモデルの”STRiDA SX”と16インチ標準モデル(?)の”STRiDA LT”、また16インチのミリタリーテイストな"STRiDA MultiCam(マルチカム)"があります。

今回、納車されたのがSTRiDA SXです。

かつてSTRiDAシリーズの高級モデルと謂(い)われたものが、現行モデルだと単なる18インチモデル。価格面で見ればミリタリーチックなMultiCamが上。

カラーバリエーションとしては写真のマットブラック、他にレッド、ミント(ターコイズグリーンっぽい)の3色

カラーバリエーションとしてはLTの方が6色で勝ります。またMultiCamは3色

お店にあったSXは21年モデルのマットブラックのみで当時価格据え置きの12万程度

安さと紳士ブラックで満足して(買って)しまいました。

たまには赤色とかフェラーリみたいでかっこいいとか、なかなか乗りたくても乗れないミント色とか気にはなっていたのです。

しかしただでさえ変な形で目立ちたくないのにさらに奇抜な色で目に留まりやすいなんて自身の浅はかな羞恥心においてはこれを許さなかったのです。

ともあれ白・黒・銀とまとまった色味は何とも上品。

何よりうれしいのがこのメタルヘッドバッジ(´T^T`)!!

実用車とかレトロ自転車好きの私としては外せない要素で、これが付いていない自転車は正直乗りたくないですね

今の自転車にはほぼついてないですけども……

 

STRiDAの特徴と良さ

STRiDAの特徴を私目線でまとめます。

本当に独特な自転車なのでどこを見ても変わっているところばかりです

機構に無駄のないシンプルな佇(たたず)まい

三角形にこだわった直線形状のため、無駄なパーツが少ない自転車がさらに無駄なく仕上がっています。また後述の内臓のワイヤーディスクブレーキのお陰でワイヤー類が飛び出しておらず、さらに引き締まった造形をしています

畳め、走れ、止まれ、曲がれ、載せれ…機能美の究極系と言って差し支えないでしょう。

縦にコンパクトな折り畳み機構

前後の車輪を車輪中央にあるマグネットでがっちり固定する方式のため、よくある折り畳みのように開いてくることがありません。

フレームを同じ方向に畳むことが出来るのでフレーム長+タイヤ半径くらいに抑えることが出来ます。

縦に細くなるので立て掛けたりすると場所を取りません。何もしないで立て掛けると車輪が転がります。しかし面白い機能があってブレーキロックの紐があり車輪を動かないように出来るので滑って倒れる心配もありません↓

また畳んだ写真のようにキャリアをスタンドにして横にも倒して置けます

またブレーキロックをしなければ押し歩きも出来る構造のため畳んだ後の移動も卒なくこなせます

専用の置きスタンドもあるようなので縦置きメインなら便利かもしれません。

このスタンドは今後導入予定です(高い…)

道路交通法に適合した保安装備の充実

面白自転車な顔をしていますが保安部品は標準装備です。

ベルがあるだけでなく、リアにペダルに、スポークにもフレクタを完備、タイヤ側面と前方のフレームにも反射素材が輝いています

ライトは我々ユーザーが取り付けてあげましょう!

特殊な見た目ながらしっかり公道も走れます

スタイリッシュで止まる力の強い内装ケーブルディスクブレーキ

スポーツ車では常識となりつつあるディスクブレーキ。片側保持の車輪の良さを最大限に引き出してますね。

これのお陰でリム(*1)の部分にも白く塗装が施されています!

ブレーキケーブルはフレーム内を通るため外見の洗練にも一役買っています。機械式(*2)であるためブレーキタッチにこだわりのある方には物足りないかもしれませんがカッチリとした留め具合いはディスクブレーキならではですね。

よくあるリム挟み込みタイプのブレーキに比べ雨天時や砂塵等の影響を受けにくく、止まりについては最強クラスの性能を誇ります。

先述の通り、グリップエンドに紐が付いているので原始的ではありますが、車輪を動かないように固定してしまうことが出来ます。盗難防止とかに使えそう?

*1(車輪の一番外側の金属・カーボン部分)

*2(油圧式もありブレーキタッチとしてはより繊細らしい)

空気圧の測れる米式バルブ

よくある空気の入れる部分は英式と呼ばれるものですがこちらは米式。

一般的な空気入れでは給空できない場面もあるかもしれませんが大まかな空気圧を測ることが出来るので入れる基準も分かりやすいと言えます。また虫ゴムなどの劣化部分がなく空気抜けの原因を減らすことが出来るのも魅力的ですね

メンテナンスフリーなベルト式

金属チェーンにありがちな錆付き、伸びによる外れ、注油などの手間やトラブルがなくなります。ブリヂストンではベルトドライブと呼ばれるもので採用されていますね

音鳴りがほぼしないため静かに走れます。

万が一修理するときは取り寄せになると考えられますがただのゴムベルトではないため急に劣化することはあまりないと思われます。(直そうと思えば自己責任でネットに転がってますからね笑)

折り畳み時のスタンドになる可動式リアキャリア

このキャリアには2つの役割があります。

まず一つは物を載せること、2つ目は折り畳んだときに接地面となって車体を支えてくれることです。

耐荷重は10㎏まで、サイズとしては新書サイズの本が3冊分落とさず置けます。

折り畳時はサドルを地面に付けずにスタンド代わりになってくれます。

取った後で気付いたのですがキャリアをもう少し立てて置くことで完全にサドルを浮かしたまま車体を寝かせることもできます。ネットの写真で見ただけなので実際には不安定になりそうに思えますがそういう使い方も出来なくはありません。

ちなみにベルクロなどで固定できるタイプの鞄であれば問題なくこのキャリアに固定できます。ただしどの部分に取り付けても折り畳み時にサドルに干渉して押しつぶされてしまうのでサドルバック等も一緒に付ける場合には併用しにくいと思われます。

先述のようにキャリアを少し立てて置くと鞄を潰しにくくしようと思えばできなくもないですね。

キャリア本体はフレームに直付けされておらず、サドルの取り付け固定具にねじ止め、フレームには挟みこむプラスチック金具で固定されます。

余談としてMultiCamにはもともとオプションとしてある「ALLOY PANNIER CARRIER」というパニア対応キャリアが標準となっています。パニアとはもともと馬やロバに荷物を背負わせるための荷台がもとになっており車体の左右に取り付けることが出来るものがオプションのキャリアになります。

アマゾンは参考写真に最適ですね

STRiDAとしては重たい荷物を載せて出歩くことは想定されていないと思われますが見た目はかっこいいのでカスタムにはいい選択肢になりそうです

他に類を見ないサドル固定方式


標準の固定具では六角レンチで締め付けるタイプです。シートポスト(*3)での取り付けできない構造のためフレームへ鞍(くら)のように取り付けるのです。

高さとシート前後位置の調整もできますが細かくは調整できないのでポジションにも慣れが必要ですね

*3(世のほとんどの自転車についているシートをフレームに取り付けるための金属の棒)

標準装備の専用泥除け

お見苦しい収納が奥に…

プラスチック製の専用泥除けがMultiCam以外のSXとTLには標準装備となります。

後ろ泥除けには泥跳ね防止用のベロもついており若干レトロ感もありますね

固定は単純でプラスネジ1つで留まっており、泥除けの切り込みが足りなくなるところまではタイヤのサイズアップにも対応できそうです。

ただし18インチでタイヤ幅を大きくしようとするとフレームに干渉してしまうのでホイールに装着できても回らない気がしますね…ここは残念

オプションでも販売されており、16インチ用では色もいくつかあるので色味が合えばカスタムで交換するのも一興ですね。残念ながら18インチは黒一色です…遊べん

世にも珍しい両輪片側保持車輪

通常の自転車ではフレームの間に車輪が収まっているものです。

しかしSTRiDAではこれが片側保持なのです!

キャノンデールのマウンテンバイクに前輪が片側保持のものもありますが、前も後ろも片方のみで固定されているという変態(褒め)仕様です。

外し方は専用の工具が要りそうですけどね。

これによりパンク修理だけでなくタイヤ交換や車輪交換も楽々という代物

またSTRiDAのフレームは16インチ、18インチの種類で互換性があるようで、車輪さえ交換してしまえばインチの上げ下げも出来るのです!!

さらに入手困難ではありますがカーボンホイール(車輪)もあるため軽量化も不可能ではありません

 

STRiDAと生きる

今回は写真と合わせたファーストインプレッションを書き綴りました。

STRiDA関係の記事をこれから付き合っていく中でまとめていこうと思います。

意外にも純正で補修部品以外のバックとかサドルとかのオプションパーツが充実しているので気になるところですね。バックミラーまである!?

プチカスタムとかも視野に入れておりますのでもし気になられた方はブックマークや読者登録をぜひお願いいたします!!

今回はここまで!

 

アトガキ

以前の投稿からかなり期間が空いてしまいました。お久しぶりですテンベルスタです。

大学時代なら有り余っていた時間が就職してからというもの乏しく、趣味も滞るような精神状態の疲弊もありまして写真を撮ったり文を書くのも億劫だったりとムチムチしておりました。

その間にも何もしていなかったわけでもなく水面下で趣味を復古させようと買ったり悩んだりして今日に至ります。ブログの更新もその一環で「またしたいな~」っと軽いノリで再開してみようと思います。

事実上の休止前に色々ネタを置いたままでしたので下書きを消化しつつ、STRiDAのことも進めて書いていけたらなと思うところです。

暑い夏ももうしばらく続きそうですが負けずに行きましょうねι(´Д`υ)アツィー

 

飲まれ洗われ 荒波の 漕いで勇めば 光出でかな