日暮ニッチな部屋

Tenbellstaが贈る、趣味と思想の物語。”ひぼにっち”でも”にちぼにっち”でも”ひぐらしにっち”でも”にっぽにっち”でもお好きにどうぞ

余計なものが買えなくなる!?「マイMIL規格」の考え方

世の中にはモノが溢れ、いらないものでもついつい手に取ってしまう今日この頃。

「限定」、「コラボ」、「増量」、「最新」、「推奨品」、「高~」とかいろいろな

商売文句がありますが、これらに惑わされて買ってしまう方も多いのではないでしょうか。

今回の記事はそんなあなたに贈りたい考え方のお話…

 

マイMIL規格」とは何か?

タイトルにありました”「マイMIL規格」”はいわゆる例えです。簡単に言うと米軍の調達規格のような、「自分流の物を買う基準を作ろう!」ということなのです。

・「MIL規格」とは?

ミルスペック

別名:MIL規格,MILスペック
【英】MilSpecs

ミルスペックとは、米国における軍用品調達規格総称とりわけ米国国防総省規定する装備品耐久性に関する規格通称である。ITの分野では特に後者指して用いられることが多い。

ミルスペックは、スマートフォンはじめとするモバイル端末などの、いわゆるタフさ」を示す基準としてしばしば参照される。

防塵防水性能については「IP5X」や「IPX7」といった規格等級もよく用いられる。これは「IPコード」と呼ばれるJIS規格定められた性能基準である。

                                            IT用語辞典バイナリ より

 ちなみに私は「物資選定規定」という名前でかっこよく命名しています(笑)

「BSK」とか略してみたり…

何やら小難しい言葉を言ってしまったのですが…とりあえず”買い物の基準つくり”になります。

なぜ「惑わされないため」にオススメなの?

f:id:hiboniche:20210125224754j:plain

最初に元になる「MIL規格がどうして行われているのか。」考えてみましょう。

これは、実戦に耐えうる兵器・装備の質を常に管理するためです。

世界最大級の軍事力・物量を誇る米国だからといって、古くても最新でも実践に使いものにならない兵器・装備があっては意味がありません。

そのため、MIL規格によって兵器・装備に求めることを明確にする”軸(基準)”を

定めている。米軍ではさらにこれを保証できるようにしているということなのです。

 

 つまり軸(基準)が定まって入れば、自身の”必要”としていることが目に見えるため

余計な部分に目が移らなくなります。

”謳い文句”よりそのモノの”性質”を見極めようと考えるからです。

では個人がこれを行うとどうなるでしょうか?

結論は、「買い物に失敗しない、ムダな買い物を減らせる。」です。

「マイMIL規格」は

自分が本当に必要としている”モノ”

そのモノを買う理由をしっかり持てる

欲しい物のぶれない軸

見える化することができる、大変ありがた~い考えなのです。

 「新興宗教の謳い文句かよ!」

じゃあどんなものに使える考え方なの?

なんでも使えます。それこそ、「食料品からミサイルまで」マイMIL規格が使えてしまいます。

重要なのは”自分がそのモノに対してどういったものを求めているのか”を見える化するということなのです。

どうやってつくるの?

では、実際に作ってみましょう。今までの文章で何となくでも理論の分かった方が多いと思います。

あとは実践あるのみ!

先ほど書いた本場の「MIL規格」の話では”軍用のため”の基準その指標が規格化されていたと思いますが、これは個人では必要ないですよね。(マイ国家ならいるかも?)

なので基準は「どういった機能が本当に必要なのか?」、「どれくらいなら自分が満足できるのか?」を中心に欲しい”モノ”を考えていきます。言わば理想像を決めていくということですね。

もちろん、皆様がそれぞれが自分の基準を決めるのもOKですよ。

実際に作って、使ってみよう!

 第一、対象選び

まず、あなたが普段買っているモノを思い起こしてください。

ボールペン・ノート・パソコン・スマホ・カメラ・お菓子・マスク・洋服などなど…

 なんでもいいですよ。

思い起こせましたか?起こせましたね?

第二、あなたの求めることは?

ではそのものに「自分はこう言う感じのやつが好きなんだよね~」を書き出してみてください。これが基準の種になります。

f:id:hiboniche:20210125224909j:plain

 

例えば、ボールペンの場合

・ かすれない

・ ダマができにくい

・ キャップ式のがいい

・ 0.7径の太さがいい

・ ラバーのグリップがついてるのがいい

・ 軽いのがいい

・ 金属製のがいい

…とかとか

 

f:id:hiboniche:20210125225203j:plain

イメージしにくい食品なら

例えば、用途別に防災用として考えると

・ 保存がきく

・ 溶けたりしない(チョコとか)

・ コンパクト(箱に入って収納しやすいとか)

・ 家族みんなが好き

・ 飽きが来ない

…とかとかです。

 

”モノ”そのものというのもありですし、”用途”で絞るのもありです!

ありありです!

でもこの段階だけでは無駄があったりします。

第三、重複をなくして要点を絞ろう!

先ほど、書いて頂いた「基準の種」に矛盾がある部分があります。

ボールペンのところで「軽いのがいい」と「金属製のがいい」という部分が

ありましたね?これは場合によっては矛盾することがあります。

なぜかというと金属で作るとプラスチックの製品より重量が重くなる傾向があります。もちろん金属の性質によっても軽さが変わってくるところもあるので一概ではありませんが…

ただこうした部分で「自分が違うな~」とか「同時には無理そうだな~」とか

思うものは消していく必要があります。

もし気付いたら消しておきましょう。

第四、カッコよく文章にしてみよう!!

第三で絞り込んだ内容はすべて”原石”そのものです。

「マイMIL規格」というのであれば、それなりに飾る必要があるとは思いませんか(笑)?

カッコよさは正義なので文章を洗練化しましょう!(時間があったらでかまいません)

先ほどの文章では「~がいい」ばかりでしたが、

こうしたものを

・ 「筆記時にかすれ、ダマなどが生じないこと」

・ 「嵌合式」

・ 「筆芯0.7㎜径」

・ 「持ち手にラバーグリップ装備」

…といった具合に書き換えてみましょう。

ぐっと”規格”感が出てきますよ。

書き換えは単語でも文章でも構いません。特に数や名称を具体化して、加えて今回はしていませんでしたが理由などを書き入れるとさらにいいでしょう。

第五、しっかり使って更新していこう!

規格を作っても、使わなかったら意味がありません!

考えたのですから使っていきましょう。

それとだんだんと時間が経つと、好みやイメージ、知識が追加されて変わっていくと思いますので、そんな時は更新していくといいですね。

定期的に更新すると規格感がマシマシですよ!

注意点

注意点を挙げておくなら、これを厳密に守る必要は全くありません。

「おい!何、根も葉もないこと言ってんだぁ!」

まさしくそうです。

ですがこれは衝動買いをしないことや継続的な無駄買いをしないことには役立ちますが、

その性質上、新たな発見によるあなた自身のコペルニクス的転回を妨げる可能性があります。つまり自由なお買い物ができない&めぼしいものがあっても変えないといった具合ですね。

 

また米軍にできて個人にはできない「トライアル」があります。

即ち、”お試し”が半ば企業提供でできる米軍と違って、個人では実費という点で負担があります…悲しいですね。

「守る必要はない」っとうより、米軍のゲッシュがごとく守る姿勢ではなく緩い感じで「決めてみよう」と感じた時にやられてみてはいかがでしょうか? 

それに”「トライアルだよ」”と言い訳して買ってみたりなど、いろいろ楽しんでみてくださいね!  

引用したページ

・MLI規格とは何?Weblio辞書

https://www.weblio.jp/content/MIL%E8%A6%8F%E6%A0%BC